更新日:2019/03/14
3月10日に小学1年生~3年生までを対象にした防災教育プログラム「もしとき教室」を開催しました。
今回は災害時の「水」をテーマに実施しました。
「災害時、もし水が蛇口から出なくなったらみんなどうする?」
というスタッフの問いに、子どもたちは「買いに行く」「海の水飲む」「ろ過装置を作る」「家に水を備えておく」などたくさんのアイディアを出してくれました。
すかさずスタッフが質問します。
「海の水はそのまま飲めるのかな?」
「蒸溜するってアイディアも言ってくれたけど、蒸溜ってどうやるのかな?」
「家に備えるってどのくらい必要なのかな?」
「スーパーの水が売り切れだったらどうするの?」
沢山の質問を返され、困惑する子どもたち。
子どもたちは、聞いたことがあること、知っていることを話してくれますが、
実は、自分でやってみたり、準備したりしたことがないようでした。
ですから、スタッフの問いにはっきりと答えられません。
プログラムでは、人が1日で必要な水の量や生活で使っている水の量などを伝え、水分をとらないと体がどうなるかなどを学びます。
水の必要性を知ったあとは、飲み水を作る作業にチャレンジです。
近くの川から水を汲んで、ろ過装置を作ります。
「テレビではこうやってた」「本にはこう書いていた」
沢山の知識で一つ目の装置が完成しましたが、全グループが失敗です。
泥水から泥水が出てきました…全くろ過されておりません!
夢中になって、何度も何度もお友達と相談しながら、ろ過装置を改良します。
作業すること一時間、一つのグループが透明になる装置を作ることに成功しました!
しかし、その装置で泥水をもう一度通すと泥水に。
その後は市販のろ過装置で実験。
驚くほどの、スピードでたくさんの透明な水を作ることができており、一同驚きです!
市販のろ過装置で通した水を煮沸消毒し、一口味見をすることに。
「おいしい」「気持ち悪い」「おいしくない」「もう飲みたくない」
様々な感想を持った子供たち。
災害時には我慢して飲みなさいということを伝える活動ではありません。
今回の体験を踏まえて、災害時どうすれば良いのか、一人ひとりが答えを見つけることを大切にしています。
最後にもう一度、質問しました。
「「災害時、もし水が蛇口から出なくなったらみんなどうする?」
答えはそれぞれ違いましたが、体験から気づいた自分の答えですので、自信を持って答えてくれました。